Vol.1では、2027年の株式市場を「業績相場の正念場」と位置づけ、AI・データセンター、次世代半導体、電力インフラ、金利受益、防衛・経済安全保障、次世代技術という6つのテーマを取り上げました。
Vol.2では、Vol.1で扱わなかった別の6テーマを、具体的な銘柄名とともに整理します。加えて、Vol.1の公開後に市場環境が大きく変化した点――日米の中央銀行がそろって利上げに動いたこと――を反映しています。個別銘柄は推奨ではなく、調査の出発点となる候補リストとして掲載しています。
Vol.1からの最大の変化|日米が「そろって利上げ」の局面へ
Vol.1で警戒リスクとして挙げた「日米中銀のタカ派化」は、想定より早く現実になりました。2026年9月16日、FRBは政策金利を0.25%引き上げ3.75〜4.00%としました。約3年ぶりの利上げで、議決は全会一致です。ウォーシュ議長は会見で、インフレが高すぎる状態が長く続いているとの認識を示しました。
その2日後の9月18日、日銀も政策金利を1.00%から1.25%へ引き上げました。6月以来3カ月ぶりの追加利上げで、植田総裁体制では最速ペースです。1.25%は1995年以来約31年ぶりの水準であり、日銀が示す中立金利の推計レンジ下限を初めて上回りました。採決は賛成7・反対2でした。
この意味は小さくありません。これまでの相場は「米国は利下げ方向、日本は緩やかな利上げ」という前提で組み立てられていました。それが「日米そろって引き締め方向」に変わったということは、株式のバリュエーションを支えてきた金利の前提が根本から入れ替わったことを意味します。9月2日には日経平均が1日で1,889円下落する場面もあり、市場は既にこの変化に反応し始めています。
【DATA】
| 日経平均株価 | 約6万5,000円(2026年9月18日終値ベース)/年初来高値7万2,831円・安値5万558円 |
| FRB政策金利 | 3.75〜4.00%(2026年9月16日に0.25%利上げ、約3年ぶり/全会一致) |
| 米10年債利回り | FOMC後に一時5.0%台へ上昇 |
| 日銀政策金利 | 1.25%(2026年9月18日決定、9月24日適用/賛成7・反対2) |
| 市場の次の織り込み | 2027年4〜6月期までに1.75%との見方(ロイター調査、9月9日時点) |
| 米ドル/円 | 156円前後(直近は163円台から154円台まで調整後に反発) |
| その他の前提 | 中東情勢の悪化による原油高、AI関連需要の拡大が日銀のリスク要因として明記 |
ポイント
・金利上昇局面では、PERの高い成長株ほど相対的に不利になりやすい
・一方で「利益が金利上昇とともに増える」業種と「価格転嫁できる」業種は追い風を受ける
・Vol.2で扱う6テーマは、この金利環境の変化と相性を意識して選定している
Vol.2の狙い|テーマから「銘柄」へ落とし込む
テーマ投資の難しさは、テーマが当たっても銘柄が外れることです。同じテーマの中でも、実際に利益が増える企業と、話題になるだけで業績が動かない企業が混在します。そこで本記事では、各テーマについて「テーマ内での役割」と「2027年に向けた検証ポイント」をセットで示します。
掲載しているのは、いずれも公開情報から確認しやすい主要企業です。株価やPERといった短期間で陳腐化する数値は意図的に掲載していません。数字は各自で最新のものを確認したうえで、検証ポイントに照らして判断してください。
テーマ①|株主還元・PBR改革|日本固有の構造変化
2027年に向けて最も確度の高い日本固有のテーマが、株主還元の拡大です。東証が資本コストを意識した経営を要請してから3年以上が経過し、企業の行動は明確に変わりました。上場企業が2026年1〜5月に設定した自社株取得枠は前年同期比34%増の16.2兆円と、この期間として過去最高を記録しています。
原資となっているのが政策保有株の解消です。売却で得た資金が増配と自社株買いに回るという循環が定着しており、2026年度の総還元性向は68.5%と、2025年度の65.7%から上昇する見通しが示されています。ただし総還元性向が70〜75%の国・地域が多いことを踏まえると、日本はまだその水準をやや下回っており、還元強化を求める圧力は続きやすいと考えられます。
なお、自社株買い発表の翌営業日の株価反応は中央値でプラス1.7%前後と堅調な一方、増配発表の反応はプラス0.5%前後にとどまり、1週間後以降はアンダーパフォームに転じる傾向も指摘されています。「還元の中身」による差を意識する必要があります。
※株価はYahoo!ファイナンスに遷移します
| 銘柄名 | コード | テーマ内での役割 | 2027年に向けた検証ポイント |
| トヨタ自動車 | 7203 | 大型還元の象徴。資本効率改善の流れを牽引 | 還元方針の継続性と、EV・全固体電池への成長投資とのバランス |
| 三菱商事 | 8058 | 商社セクターの資本政策を主導 | 資源価格変動下での還元維持。非資源部門の利益構成比 |
| 東京海上ホールディングス | 8766 | 政策保有株の解消が還元原資に直結 | 政策保有株のゼロ化進捗と、削減後の資本配分方針 |
| KDDI | 9433 | 安定キャッシュフロー型の継続還元 | 通信以外の成長領域の利益寄与。還元性向の引き上げ余地 |
このテーマは米国株には該当しにくい点に注意が必要です。米国では自社株買いが以前から常態化しており、「還元強化が株価の再評価要因になる」という構図自体が日本固有のものだからです。日本株を保有する理由として、最も説明しやすいテーマといえます。
テーマ②|インバウンド・国内消費|量から単価への転換
訪日外国人数は2025年に4,268万人と初めて4,000万人を突破し、消費額も9兆4,549億円(前年比16.4%増)と過去最高を更新しました。政府は2030年に訪日6,000万人・消費額15兆円という目標を掲げており、2027年はその中間地点にあたります。
ただし内訳を見ると、構造変化が起きています。訪日客数は前年比15.8%増だったのに対し、1人当たり支出の伸びは0.9%増にとどまりました。つまり成長は「量」に依存しており、15兆円目標の達成には単価向上が不可欠です。2026年3月に閣議決定された第5次観光立国推進基本計画でも、高付加価値化と地方誘客が柱に据えられました。
もう一つの注意点は国別構成の変化です。2026年に入り中国からの訪日客数が大幅に減少する一方、韓国は単月で110万人を超えるなど、市場の軸が韓国・台湾・東南アジアへ移りつつあります。インバウンドを一枚岩として捉えず、顧客の出身国構成まで見る必要があります。
| 銘柄名 | コード | テーマ内での役割 | 2027年に向けた検証ポイント |
| オリエンタルランド | 4661 | 高単価・体験型消費の代表格 | 入園者単価の推移。値上げの受容度と稼働率のバランス |
| 東日本旅客鉄道 | 9020 | 移動インフラ。地方誘客の受け皿 | 定期外収入の伸び。駅・不動産など非運輸事業の利益寄与 |
| パン・パシフィック・インターナショナルHD | 7532 | 免税売上の比率が高い小売 | 国別客層の変化への対応。免税売上と国内客売上の両立 |
| 資生堂 | 4911 | 化粧品は訪日客の主要購入費目 | 中国市場の回復度合いと、訪日客向け販売の構成比 |
| マリオット・インターナショナル | MAR | 世界的な宿泊需要の受け皿(米国株) | RevPAR(客室単価×稼働率)の推移。アジア地域の回復 |
ポイント
・2026年7月から国際観光旅客税(出国税)が1,000円から3,000円へ引き上げられた。
・増収分は観光インフラ整備や地方誘客に充てられる予定で、関連投資の拡大要因になり得る
・オーバーツーリズム対策は制約要因である一方、地方分散を促すため地方の観光関連企業には追い風になり得る
テーマ③|省人化・ロボティクス|人手不足という構造需要
日本の労働力人口減少は、景気循環とは無関係に進む構造的な変化です。賃上げが3年連続で5%を超える水準で続いてきたことは、家計にとっては朗報である一方、企業にとっては人件費の持続的な上昇を意味します。この環境では、省人化投資の投資回収年数が年々短くなり、設備投資の意思決定が通りやすくなります。
このテーマの強みは、金利上昇局面でも需要が落ちにくい点にあります。金利が上がっても人件費はそれ以上に上がるため、省人化の経済合理性は損なわれにくいからです。Vol.1で扱ったAI・半導体が金利に弱いのとは対照的な性質を持ちます。
| 銘柄名 | コード | テーマ内での役割 | 2027年に向けた検証ポイント |
| ファナック | 6954 | 工作機械用CNCと産業用ロボットの中核 | 中国・米国の設備投資サイクル。受注残の推移 |
| 安川電機 | 6506 | サーボモータ・インバータで省人化の基盤を供給 | 半導体・EV向け需要の変動。価格転嫁の進捗 |
| キーエンス | 6861 | センサ・画像処理でFAの自動化を支える | 高い利益率の維持。海外売上構成比の拡大余地 |
| ダイフク | 6383 | 物流倉庫の自動化。EC・半導体工場向けが主力 | 半導体工場向け搬送システムの受注動向 |
| ロックウェル・オートメーション | ROK | 北米の産業自動化最大手(米国株) | 米国製造業の設備投資動向。受注の前年比推移 |
テーマ④|建設・インフラ|AI時代の「土木」需要
データセンターは、建屋、受変電設備、冷却設備、送電線がなければ動きません。AI投資の恩恵は半導体メーカーだけでなく、それを収める建物とインフラを作る企業にも及びます。しかも建設・電気工事は国内需要が中心で、為替変動の影響を受けにくいという特徴があります。
加えて、老朽インフラの更新、国土強靭化、物流施設の再編といった需要が重なります。建設業界は人手不足による労務費上昇という逆風も抱えますが、それを価格転嫁できているかが企業ごとの差になります。ここが2027年に向けた最大の検証ポイントです。
| 銘柄名 | コード | テーマ内での役割 | 2027年に向けた検証ポイント |
| 大成建設 | 1801 | 大型建築・土木の総合ゼネコン | 採算改善の持続性。手持ち工事の利益率推移 |
| 鹿島建設 | 1812 | 同上。海外事業と不動産開発も収益源 | 海外子会社の利益貢献。国内建築の採算 |
| きんでん | 1944 | 電気設備工事。データセンター受変電に関与 | 施設工事の受注構成。データセンター案件の比率 |
| 関電工 | 1942 | 電気工事。送配電網の更新需要を取り込む | 屋内・屋外設備工事の受注残。労務費の転嫁状況 |
| クアンタ・サービシズ | PWR | 米国の送電網・電力インフラ工事最大手(米国株) | 受注残高の推移。電力会社の設備投資計画 |
ポイント
・AI関連でありながら、半導体株ほど金利や設備投資サイクルに振られにくい
・国内需要中心のため、円高局面でも業績が悪化しにくい
・一方で労務費上昇と工期長期化はリスク。価格転嫁力の確認が不可
テーマ⑤|ヘルスケア・創薬|景気に左右されない需要
高齢化は日本だけでなく世界的な潮流であり、医薬品と医療機器の需要は景気循環の影響を受けにくい性質があります。金融引き締め局面でディフェンシブセクターが見直されやすいのは、この収益の安定性が理由です。
ただしこのテーマは「ディフェンシブだから安全」という単純な話ではありません。医薬品は特許切れによる収益の断絶リスクを常に抱えており、新薬パイプラインの厚みが企業価値を左右します。2027年に向けては、主力品の特許期限と後続品の開発進捗を必ずセットで確認する必要があります。
| 銘柄名 | コード | テーマ内での役割 | 2027年に向けた検証ポイント |
| 第一三共 | 4568 | 抗体薬物複合体(ADC)を軸としたがん領域 | 主力品の適応拡大。海外売上の伸びと開発費負担 |
| 中外製薬 | 4519 | ロシュとの提携を基盤とした創薬力 | 自社創薬品の海外展開。ロイヤリティ収入の推移 |
| テルモ | 4543 | 医療機器。カテーテルなど消耗品比率が高い | 海外市場の伸び。為替前提と現地生産比率 |
| オリンパス | 7733 | 消化器内視鏡で世界的シェア | 品質管理体制の立て直し。修理・保守収益の安定度 |
| イーライリリー | LLY | 代謝・肥満領域を中心とする米製薬大手(米国株) | 主力品の供給能力と競合参入。薬価政策の影響 |
テーマ⑥|資源・商社|原油高と中東リスクへの備え
日銀が9月の利上げ判断で挙げたリスク要因の一つが中東情勢です。原油価格の高騰は日本経済全体にとっては輸入コストの増加という逆風ですが、資源関連企業にとっては収益機会になります。ポートフォリオ全体で見たとき、この非対称性がヘッジとして機能します。
商社はその中間に位置します。資源価格の恩恵を受けつつ、非資源部門の事業投資で収益を安定させる構造を築いてきました。Vol.1で触れたとおり、選挙後に商社株は上昇して割安感が低下したとの見方もあり、水準には注意が必要ですが、エネルギー価格の変動に対する備えとしての役割は依然として大きいといえます。
| 銘柄名 | コード | テーマ内での役割 | 2027年に向けた検証ポイント |
| 三井物産 | 8031 | 資源・エネルギー比率が高い総合商社 | 資源市況への感応度。非資源部門の利益成長 |
| 伊藤忠商事 | 8001 | 非資源に強みを持つ総合商社 | 生活消費関連の収益安定性。還元方針の継続 |
| INPEX | 1605 | 国内最大の石油・天然ガス開発 | 原油価格前提と生産量。大型プロジェクトの進捗 |
| ENEOSホールディングス | 5020 | 石油精製・販売の国内最大手 | 精製マージンの推移。資源・素材部門の再編動向 |
| エクソンモービル | XOM | 世界最大級の石油メジャー(米国株) | 生産コストと配当の持続性。上流投資の回収見通し |
候補を絞り込む8つの自己チェック項目
候補リストは出発点にすぎません。実際に銘柄を絞り込む際は、以下の8項目を自分の言葉で答えられるかを確認してください。答えられない項目が3つ以上ある場合は、まだ調査が足りていないサインです。
- この企業の利益は、テーマが実現したとき「いくら」増えるのか説明できるか
- 売上に占めるテーマ関連事業の比率はどの程度か(全体の数%なら株価は動きにくい)
- 金利が1%上昇したとき、この企業の財務と業績にどう影響するか
- 為替が10円動いたとき、営業利益はどの方向にいくら動くか
- 主力事業の競合は誰で、価格競争に巻き込まれる余地はあるか
- この株を売る条件はあらかじめ決めてあるか(下落率ではなく、事実ベースで)
- 直近の株価上昇が、既に今回のテーマを織り込んだ結果ではないか
- 同じテーマに乗る他の銘柄と比べて、この銘柄を選ぶ理由を一文で言えるか
2027年に向けたカタリスト・カレンダー
テーマが動くタイミングを把握しておくと、ニュースへの反応が変わります。現時点で日程が見えている主な確認ポイントを整理します。
| 時期 | 注目イベント | 影響を受けやすいテーマ |
| 2026年10〜12月 | 日銀の追加利上げ観測(市場では今冬との見方) | 株主還元(銀行)、建設、ヘルスケア |
| 2026年度末 | 政策保有株の削減進捗開示、自社株買いの設定ラッシュ | テーマ①株主還元・PBR改革 |
| 2027年春 | 春闘の賃上げ率。人件費上昇の継続を確認 | テーマ③省人化、テーマ②国内消費 |
| 2027年前半 | 市場予想では政策金利1.75%到達の可能性 | 全テーマ(バリュエーション前提の変化) |
| 2027年度 | 現行の防衛力整備計画の最終年度と次期計画の議論 | Vol.1テーマ⑤防衛・経済安全保障 |
| 2027年後半 | ラピダスの2nm量産開始予定 | Vol.1テーマ②次世代半導体、テーマ④建設 |
| 通年 | 中東情勢と原油価格、訪日客の国別構成の変化 | テーマ⑥資源・商社、テーマ②インバウンド |
Vol.2のテーマに共通する3つのリスク
リスク①|金利上昇がバリュエーション全体を押し下げる
日米そろっての利上げは、株式の割引率を押し上げます。米10年債利回りが5%台に乗る環境では、配当利回りや利益成長が金利に見合うかが厳しく問われます。ディフェンシブ銘柄であっても、債券との比較で選ばれなくなる局面があり得ます。
リスク②|「割安だから」という理由だけで買う危うさ
株主還元やバリュー株のテーマでは、PBRが低いことそのものが買い材料に見えがちです。しかし東証は近年、自社株買いの量だけでなく成長投資を伴う「質」を求める方向にメッセージを変えています。還元だけで成長が伴わない企業は、一度の株価反応で終わる可能性があります。
リスク③|テーマの持続期間を見誤る
インバウンドは国別構成の変化、省人化は設備投資サイクル、資源は地政学と、それぞれ異なる時間軸で動きます。すべてを同じ保有期間で扱うと、判断がぶれます。テーマごとに「いつまで持つか」の想定を分けておくことが有効です。
政策金利・為替・指数の水準は、その後の市場動向により変動します。必ず最新の情報をご確認ください・投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください
よくある質問(FAQ)
Q. Vol.1とVol.2のテーマはどう使い分ければよいですか?
A.Vol.1のテーマ(AI・半導体、電力インフラ、防衛など)は成長性が高い反面、金利上昇と設備投資サイクルに弱い性質があります。Vol.2のテーマ(株主還元、省人化、ヘルスケア、資源など)は成長率では劣るものの、金利上昇局面や原油高局面で相対的に底堅くなりやすい性質があります。両者を組み合わせることで、どちらのシナリオに転んでも極端な結果になりにくくなります。
Q. 日米がそろって利上げすると株価は下がりますか?
A.短期的には下押し要因になります。実際、2026年9月2日には世界的な金利先高観から日経平均が1日で1,889円下落しました。ただし利上げの理由が「景気が強く物価が高い」ことであれば、企業の名目利益は増えます。金利上昇が悪材料になるかどうかは、利上げの背景次第です。
Q. 2027年の日銀政策金利はどこまで上がりますか?
A.2026年9月18日時点で1.25%です。市場調査では2027年4〜6月期までに1.75%に達するとの見方が示されています。ただしこれは市場参加者の予想であり、日銀が決定した将来の政策ではありません。植田総裁は連続利上げや0.5%幅の利上げも物価情勢次第では排除できないと述べています。
Q. 株主還元テーマは米国株にもありますか?
A.基本的に日本固有のテーマです。米国では自社株買いが以前から常態化しているため、「還元を強化すること自体が再評価要因になる」という構図が成立しにくいからです。日本株を保有する理由として最も説明しやすいテーマといえます。
Q. インバウンド関連は中国人観光客の減少で厳しいのでは?
A.2026年に入り中国からの訪日客は大幅に減少しましたが、韓国が単月110万人を超えるなど他市場が補っています。重要なのは、保有候補の企業がどの国の客層に依存しているかを確認することです。インバウンドを一枚岩として捉えると判断を誤ります。
Q. 掲載されている銘柄を買えばよいのですか?
A.いいえ。掲載銘柄は各テーマを理解するための代表例であり、推奨ではありません。本稿の「8つの自己チェック項目」に照らして、ご自身で調査したうえで判断してください。
まとめ|Vol.1と組み合わせて「両輪」にする
Vol.2で取り上げた6テーマ――株主還元・PBR改革、インバウンド・国内消費、省人化・ロボティクス、建設・インフラ、ヘルスケア・創薬、資源・商社――に共通するのは、金利上昇局面でも需要が途切れにくいという性質です。
2026年9月に日米の中央銀行がそろって利上げに動いたことで、Vol.1で前提としていた金利環境は変わりました。AI・半導体を中心とする成長テーマの魅力が消えたわけではありませんが、そこだけに集中していると、金利が上がるたびにポートフォリオ全体が揺れることになります。
Vol.1の成長テーマと、Vol.2の金利耐性テーマ。この両輪で持つことが、上振れと下振れの幅が大きい2027年に向けた、最も実務的な備えといえるでしょう。次回、Vol.3では、決算発表を通じて各テーマの検証ポイントがどう動いたかを追跡する予定です。
免責事項:本記事は2026年9月23日時点の公開情報に基づく情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の購入を推奨するものではありません。投資判断は自己責任で行ってください。株式投資にはリスクが伴い、元本割れの可能性があります。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断で行ってください。





















