FX(外国為替証拠金取引)は世界中で人気の投資方法ですが、専門用語が多いため初心者にとってはハードルが高く感じられることもあります。この記事では、FX取引に欠かせない用語50個をわかりやすく解説します。これを押さえておけば、実際の取引やニュースの理解がぐっとスムーズになります。
基本用語(FXを始める前に知っておくべき言葉)
- FX(Foreign Exchange):外国為替証拠金取引の略称。通貨を売買して利益を狙う取引。
- 通貨ペア:売買対象となる通貨の組み合わせ(例:USD/JPY)。
- 米ドル/円(USD/JPY):日本で最も取引量が多い通貨ペア。
- ユーロ/ドル(EUR/USD):世界で最も流動性が高い通貨ペア。
- スプレッド:売値(BID)と買値(ASK)の差。取引コストのひとつ。
- レバレッジ:少ない資金で大きな取引を可能にする仕組み。
- 証拠金:取引を行うために必要な担保資金。
- 証拠金維持率:証拠金がどれだけ余裕があるかを示す指標。
- ロット:取引数量の単位(1ロット=10万通貨が一般的)。
- pips(ピップス):通貨の値動きを表す最小単位。
注文・取引に関する用語
- 成行注文:現在の価格ですぐに売買する注文方法。
- 指値注文:指定した価格になったら売買が成立する注文方法。
- 逆指値注文:価格が逆方向に動いたときに発動する注文方法。
- OCO注文:2つの注文を同時に出し、片方が成立するともう片方が自動的にキャンセルされる。
- IFO注文:新規注文と同時に利益確定・損切りをセットできる注文。
- 両建て:同じ通貨ペアを買いと売りで同時に保有する取引。
- スワップポイント:通貨間の金利差によって発生する利益またはコスト。
- ロールオーバー:ポジションを翌日に持ち越すこと。
- 建玉(ポジション):現在保有している未決済の取引。
- 決済:保有中のポジションを反対売買して取引を完了させること。
相場分析の用語(チャート・テクニカル分析)
- テクニカル分析:過去の価格やチャートから将来の値動きを予測する方法。
- ファンダメンタルズ分析:経済指標や政策金利などから相場を予測する方法。
- ローソク足:チャートの基本表示方法。始値・終値・高値・安値を表す。
- 移動平均線(MA):一定期間の平均価格をつなげたライン。
- RSI:相場の買われすぎ・売られすぎを判断するオシレーター指標。
- MACD:トレンドの強さや転換を判断するテクニカル指標。
- ボリンジャーバンド:価格の変動幅を示すテクニカル指標。
- サポートライン:価格が下落しても反発しやすいライン。
- レジスタンスライン:価格が上昇しても抑えられやすいライン。
- トレンドライン:価格の方向性を示す直線。
取引リスク・資金管理の用語
- 損切り:損失を限定するために決済すること。
- 利確(利益確定):利益を確定させるために決済すること。
- 追証(追加証拠金):証拠金が不足した際に追加で入金する義務。
- ゼロカット:口座残高がマイナスにならないようにする仕組み(海外FX業者で多い)。
- リスク管理:損失を最小限に抑えるための戦略全般。
- 分散投資:複数の通貨や資産に投資してリスクを抑えること。
- マージンコール:証拠金が一定水準を下回った際の警告。
- ロスカット:証拠金維持率が基準を下回ると強制的に決済される仕組み。
- 取引単位:1回の取引に必要な最小通貨数量。
- 変動証拠金:相場の変動によって増減する証拠金。
ニュース・経済指標に関する用語
- 雇用統計:米国の雇用状況を示す指標。相場に大きな影響を与える。
- FOMC:米連邦公開市場委員会。政策金利を決定する重要イベント。
- 日銀政策金利:日本銀行が決定する金利。円相場に影響。
- インフレ率:物価の上昇率を示す経済指標。
- GDP(国内総生産):国の経済規模を示す指標。
- 金利差:2国間の金利の違い。為替レートに直結する要因。
- リスクオン:投資家がリスク資産を積極的に購入する状態。
- リスクオフ:投資家が安全資産(円や金)を選好する状態。
- 為替介入:政府や中央銀行が市場に介入して為替をコントロールする行為。
- ヘッジ:リスク回避のために逆方向のポジションを取ること。
まとめ:FX用語を理解して取引に活かそう
FXには専門用語が多いですが、基本から理解すれば難しくありません。特にスプレッド・レバレッジ・証拠金・損切りといった用語は取引の成否に直結します。この記事で紹介した50用語を押さえて、FX学習や実践に役立ててください。