【2026年版】日本の鉄道関連おすすめ銘柄10社を徹底解説|インバウンド回復と不動産事業で注目の投資先

【2026年版】日本の鉄道関連おすすめ銘柄10社を徹底解説

鉄道株は、日本を代表する安定セクターとして長年投資家の注目を集めてきました。2026年に入り、コロナ禍からの完全回復、インバウンド需要の本格化、そして各社が進める不動産事業の活況という三つの追い風を受けて、鉄道株は新たな成長フェーズに入っています。

本記事では、日経平均採用銘柄を中心に、業績面、株主還元、将来性の観点から厳選した鉄道関連おすすめ銘柄10社を詳しく解説します。各社の特徴や投資のポイントを理解することで、あなたの投資判断の一助となれば幸いです。

鉄道株投資の魅力と2026年の市場環境

鉄道株の基本的な魅力

鉄道株には以下のような魅力があります。まず、安定したキャッシュフローを生み出す鉄道事業を基盤としていること。次に、沿線の不動産開発による収益の多角化。そして、インフラ企業としての社会的な安定性が挙げられます。

2026年の市場トレンド

2026年の鉄道セクターを取り巻く環境は極めて良好です。訪日外国人数はコロナ前の水準を大きく超え、歴史的な円安を背景にインバウンド消費が活況を呈しています。また、各社が保有する不動産の価値が上昇し、資産売却による利益確保や、新規開発プロジェクトによる収益拡大が期待されています。

さらに、アクティビスト投資家の動きも注目されており、シティインデックスイレブンス旧村上ファンド系)の投資家が京浜急行電鉄や京成電鉄への投資を実施するなど、株主還元の強化圧力が高まっています。運賃値上げの実施や自社株買いの増加など、資本効率改善の動きも加速しています。

おすすめ銘柄10社の詳細解説

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1. 東海旅客鉄道(JR東海)【9022】

投資ポイント:圧倒的な収益力と東海道新幹線という独占資産
JR東海は、東海道新幹線という日本の大動脈を保有する鉄道会社として、群を抜く収益性を誇ります。2026年3月期第2四半期決算では、営業収益が前年同期比12.4%増の9,822億円、経常利益は26.9%増の4,256億円と大幅な増収増益を達成しました。

東海道新幹線は、東京と大阪を結ぶビジネス需要が底堅く、さらにインバウンド需要の拡大により外国人利用者も急増しています。リニア中央新幹線プロジェクトは長期的な成長ドライバーとなる可能性があり、将来への投資として注目されています。

営業利益率はJR各社の中で圧倒的に高く、安定した配当を期待できる点も魅力です。日経平均構成銘柄としての流動性の高さも投資しやすいポイントといえるでしょう。

2. 東日本旅客鉄道(JR東日本)【9020】

投資ポイント:多角化戦略と首都圏という巨大商圏
JR東日本は、日本最大の鉄道会社として、首都圏を中心に広大な路線網を展開しています。2026年3月期第2四半期決算では、売上高1兆4,630億円(前年同期比4.9%増)を記録し、堅調な業績回復を示しています。

同社の強みは、鉄道事業だけでなく、駅ビル開発やエキナカ事業など、非鉄道事業の強化にあります。高輪ゲートウェイシティや大井町トラックスなど、大型開発プロジェクトが2026年に相次いで開業予定であり、これらが新たな収益源となることが期待されています。

また、2026年3月に運賃改定率7.1%の値上げを申請中であり、認可されれば年間881億円の増収が見込まれます。同社は鉄道と非鉄道業の売上高を5対5にする目標を掲げており、より安定した収益構造への転換が進んでいます。

3. 東急株式会社【9005】

投資ポイント:渋谷再開発と沿線ブランド力
東急は、東京都心と神奈川県を結ぶ路線を運営する私鉄大手です。2026年3月期中間決算では、営業収益5,189億円、経常利益701億円(前年同期比5.6%増)、純利益562億円(同13.7%増)と増益基調にあります。

同社最大の特徴は、渋谷という日本有数の商業エリアを拠点としていることです。渋谷スクランブルスクエアやグランベリーパークなどの大型商業施設を展開し、不動産事業からの収益が安定しています。

運輸業の営業利益率は私鉄の中でトップ水準を誇り、利用者の多い路線が主力となっているため、鉄道事業自体の収益性も高い水準を維持しています。沿線価値の高さから、長期的な資産価値の向上も期待できます。

4. 小田急電鉄【9007】

投資ポイント:新宿と箱根という二大拠点の魅力
小田急電鉄は、東京・新宿と神奈川県・箱根を結ぶ路線を中心に事業を展開する私鉄大手です。営業利益率は大手私鉄の中で2位の水準を誇り、事業比率の高い運輸事業と不動産業の営業利益が高いため、業績は安定しています。

新宿という日本最大のターミナル駅を起点とする路線を保有することで、通勤需要が極めて安定しています。また、箱根エリアでは観光需要を取り込み、ロマンスカーによる特急収入や、箱根の宿泊施設からの収益も重要な柱となっています。

インバウンド需要の恩恵を受けやすい路線構成であり、外国人観光客の増加が直接的に業績向上につながる点も注目ポイントです。株主還元も手厚く、配当性向の引き上げにも積極的な姿勢を見せています。

5. 京浜急行電鉄(京急)【9006】

投資ポイント:羽田空港アクセスとアクティビスト注目銘柄
京急は、東京都南部から神奈川県の三浦半島にかけて路線を展開する私鉄です。最大の特徴は、羽田空港へのアクセス路線を保有していることで、国際線の増便やインバウンド需要の拡大が業績に直結します。

2026年3月期中間決算では、営業収益1,425億円と微増にとどまったものの、事業内容のバランスが良く、運輸業、不動産業、レジャー・サービス業がそれぞれ安定した収益を上げています。

注目すべきは、旧村上ファンド系のシティインデックスイレブンスが大量保有を開始したことです。株主還元の強化や不動産資産の有効活用など、企業価値向上への取り組みが加速することが期待されています。品川駅西口地区における土地持分の譲渡など、保有資産の活用にも積極的です。

6. 東武鉄道【9001】

投資ポイント:東京スカイツリーという独自資産
東武鉄道は、東京都北部から埼玉県、栃木県にかけて路線網を展開する大手私鉄です。同社の最大の特徴は、東京スカイツリーを保有していることです。

スカイツリー事業の営業利益率は45%と極めて高く、安定した収益源となっています。インバウンド観光客にとって東京スカイツリーは必見スポットの一つであり、訪日客数の増加が直接的に業績を押し上げます。

営業利益率は大手私鉄の中で南海、小田急に次ぐ3位の水準にあり、2026年3月期も同水準の業績が見込まれています。日光や鬼怒川といった観光地への路線も保有しており、観光需要の取り込みにも強みがあります。

7. 阪急阪神ホールディングス【9042】

投資ポイント:多角経営とエンタメ事業の強み
阪急阪神ホールディングスは、関西圏を代表する私鉄グループです。多角経営を最大の特徴とし、鉄道事業に加えて、不動産、ホテル、エンタメ(宝塚歌劇団や阪神タイガース)など、多様な事業を展開しています。

エンタメ事業の利益率は抜群に高く、阪神タイガースの好成績やコロナ後の宝塚歌劇の観客回復により、収益が大きく改善しています。関西万博の開催も2025年に控えており、大阪エリアへの注目度上昇が追い風となります。

都市部の不動産開発にも積極的で、大阪・梅田エリアの再開発プロジェクトなど、長期的な成長ドライバーを複数抱えています。事業ポートフォリオの多様性が、景気変動への耐性を高めている点も魅力です。

8. 近鉄グループホールディングス【9041】

投資ポイント:西日本最大の路線網と総合力
近鉄グループホールディングスは、大阪、奈良、京都、三重、愛知の2府3県にまたがる広大な路線網を持つ、西日本最大の私鉄グループです。鉄道事業に加えて、不動産、ホテル、百貨店、物流など、幅広い事業を展開しています。

同社の強みは、名古屋と大阪という二大都市圏をカバーしていることです。都市間輸送と通勤輸送の両方で安定した需要があり、収益基盤が堅固です。また、伊勢志摩や吉野など、観光地へのアクセス路線も保有しており、観光需要の取り込みも可能です。

近年は資産効率の改善に注力しており、不採算事業の整理や保有資産の有効活用を進めています。PBR1倍割れの状態が続いていましたが、資本効率改善への取り組みが評価されれば、株価の再評価余地があります。

9. 京成電鉄【9009】

投資ポイント:成田空港アクセスとオリエンタルランド株保有
京成電鉄は、東京都と千葉県を結ぶ路線を運営する私鉄です。最大の特徴は、成田空港へのアクセス路線「スカイライナー」を保有していることと、オリエンタルランド(東京ディズニーリゾート運営会社)株を大量保有していることです。

成田空港の国際線需要の回復により、スカイライナーの利用者が増加しています。インバウンド需要の恩恵を最も受けやすい路線の一つといえるでしょう。

また、オリエンタルランド株の保有により、安定した配当収入と株式評価益を得られる点も投資の大きな魅力です。鉄道事業の収益性は改善の余地があるものの、保有資産の価値は非常に高く、旧村上ファンド系投資家の注目も集めています。

10. 南海電気鉄道【9044】

投資ポイント:私鉄トップクラスの収益性と関西国際空港アクセス
南海電気鉄道は、大阪市内から和歌山方面、関西国際空港方面へ路線を展開する私鉄です。私鉄の中で営業利益率1位を誇る高収益企業として知られています。

流通事業、不動産業の利益率がトップクラスであり、鉄道事業以外の収益基盤が極めて強固です。難波という大阪の中心エリアを起点とし、沿線の商業開発も積極的に展開しています。

関西国際空港への特急「ラピート」は、インバウンド観光客の主要な移動手段となっており、訪日客数の増加が直接的な増収につながります。高野山という世界遺産へのアクセス路線も保有しており、観光需要の多様性も魅力です。

鉄道株投資の注意点とリスク

鉄道株投資にはいくつかのリスクも存在します。まず、地方路線の採算性悪化です。人口減少と過疎化により、地方路線の維持が各社の負担となっています。特にJR各社は地方路線の赤字が深刻で、路線廃止の検討も進められています。

次に、テレワークの定着による通勤需要の構造変化です。コロナ禍を経て在宅勤務が定着したことで、平日の通勤需要はコロナ前の水準まで完全には回復していません。各社は定期外収入の強化や、オフピーク通勤の促進などで対応していますが、構造的な課題となっています。また、不動産市況の変動リスクも考慮する必要があります。多くの鉄道会社が不動産事業に注力していますが、金利上昇や景気後退により不動産価格が下落すれば、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。

そして大規模な設備投資や災害対応のコストも無視できません。鉄道インフラの老朽化対応や、自然災害による被害復旧には巨額の費用がかかります。

投資戦略のポイント

鉄道株への投資を検討する際は、以下のポイントを重視すると良いでしょう。

まず、収益の多角化度合いです。鉄道事業単独では成長に限界があるため、不動産、ホテル、レジャーなど、非鉄道事業の収益比率が高く、かつ利益率が良好な企業を選ぶことが重要です。

次に、保有資産の質と活用方針です。都心部に優良な不動産を保有している企業や、資産売却による利益確保に積極的な企業は、株主還元の原資が豊富です。

株主還元姿勢も重要な判断材料です。配当性向の引き上げや自社株買いに積極的な企業は、株主価値の向上に真剣に取り組んでいる証拠です。特に、アクティビスト投資家からの働きかけを受けている企業は、株主還元強化の可能性が高まります。

インバウンド需要への露出度も考慮しましょう。空港アクセス路線や観光地への路線を持つ企業は、訪日客数の増加による恩恵を受けやすく、円安環境下では特に業績が好調になりやすい傾向があります。

最後に、PBRやPERといったバリュエーション指標も確認しましょう。PBR1倍割れの企業は、資産価値に対して株価が割安な状態にあり、資本効率改善が進めば株価の再評価余地があります。

まとめ

2026年の鉄道株は、インバウンド需要の本格回復、不動産市況の好調、運賃値上げの実施、株主還元の強化といった複数の追い風を受けており、投資妙味が高まっています。

本記事で紹介した10銘柄は、それぞれ異なる強みを持ち、投資目的やリスク許容度に応じて選択できる多様性があります。JR東海やJR東日本のような大型で安定した銘柄から、南海電鉄や東武鉄道のような高収益性を誇る銘柄、京急や京成のようにアクティビスト注目の銘柄まで、幅広い選択肢があります。

鉄道株は、日本経済のインフラを支える企業群であり、長期的な安定性と成長性を兼ね備えた投資対象です。ただし、各社の業績動向、保有資産の質、株主還元方針などをしっかりと分析し、自分の投資方針に合った銘柄を選択することが重要です。

免責事項:本記事は情報提供を目的としており、特定の銘柄の購入を推奨するものではありません。投資判断は自己責任で行ってください。株式投資にはリスクが伴い、元本割れの可能性があります。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断で行ってください。

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