2026年の米国株はAI・半導体が主役でしたが、2027年に向けて投資家の視線が戻りつつあるのがヘルスケアセクターです。高齢化で医療需要が増え続けるなか、手術支援ロボット、持続血糖測定(CGM)、RNAi医薬品、AIを使ったがん検査など、「医療の作り方」そのものを変える技術が売上として形になり始めています。
本記事では「2027年 米国株 おすすめ」を探している方に向けて、医療機器・次世代創薬・創薬インフラの3層から、2027年にトレンドとなる可能性がある米国株10社を紹介します。各社の最新決算(2026年7〜9月期中心)、成長ドライバー、リスクまでまとめました。
2027年に米国ヘルスケア株がトレンドになる3つの背景
背景1:高齢化で「手術」と「慢性疾患管理」の需要が増える
米国勢調査局の2025年人口推計によると、2020年から2025年にかけて65歳以上の人口は16.2%増え、すべての年齢層で最も速いペースで伸びました。一方で45〜64歳や18歳未満は減少しています。高齢者が増えると、人工関節や心臓の手術、糖尿病などの慢性疾患管理の件数は景気にかかわらず積み上がっていきます。この「需要の底堅さ」がヘルスケア株の最大の強みです。
背景2:AI相場の次の受け皿としての見直し
ヘルスケアセレクトセクターETF(XLV)は2026年10月21日時点で年初来+15.07%と、S&P500の+13.10%を上回っています。ETF運用会社の分析では、2027年のヘルスケアセクターのEPS(1株当たり利益)成長率はテクノロジーに次ぐ水準になるとの市場予想が紹介されており、ヘッジファンドの保有比率が低いことも「見直し余地」として指摘されています。ただし、これは運用会社側の見解である点には注意が必要です。
背景3:薬価・関税ルールが固まり、不透明感が後退
2025〜2026年はトランプ政権の最恵国待遇(MFN)薬価交渉や医薬品関税(通商拡大法232条)がセクターの重しでした。2026年8月末までに26社の製薬会社が政府と合意し、関税も企業ごとの扱いが明確になっています。また、メディケア薬価交渉の第2弾(15品目)の新価格は2027年1月1日から適用されます。逆風が「見えるリスク」に変わったことで、企業ごとの成長力で選別しやすい局面に入ったといえます。
【マクロ環境】FRBは2026年10月28日のFOMCで政策金利を3.75〜4.00%に据え置きました。報道によれば、市場では12月以降の利上げを織り込む動きもあり、金利上昇は高PERの成長株にとって逆風になり得ます。ドル円は10月26日時点で1ドル=156円台後半です。
2027年トレンド米国株10社の選定基準
今回の10社は、次の4つの基準で選びました。
- 高齢化・慢性疾患・医療の効率化など、2027年以降も続く構造的な需要に結びついていること
- NYSEまたはNASDAQ上場の米国企業で、日本の主要ネット証券で売買できること
- 直近決算で売上成長が確認できる、または2027年に業績回復・新製品の材料があること
- 大型株(時価総額1,000億ドル超)と中型株を組み合わせ、事業領域も医療機器・医薬品・創薬インフラに分散できること
なお、Market Squareで過去に紹介した米国株(AI半導体、電力、金融インフラ、宇宙、量子コンピュータなど)とは異なる銘柄に絞っています。
2027年トレンド米国株10社の一覧表
| 社名(ティッカー) | 事業概要 | 注目理由 |
|---|---|---|
| ストライカー(SYK) | 手術支援ロボット「Mako」、人工関節、医療用機器 | ロボット手術の普及と高齢化による関節置換手術の増加 |
| アボット・ラボラトリーズ(ABT) | CGM(持続血糖測定)、心臓デバイス、診断薬、栄養 | 多角化した事業構成と診断・がん検査の拡大 |
| ボストン・サイエンティフィック(BSX) | パルスフィールドアブレーション、左心耳閉鎖デバイス | 株価調整後の回復余地とPenumbra統合 |
| デクスコム(DXCM) | CGM「G7」「Stelo」 | 2型糖尿病・非インスリン層への利用拡大 |
| インスレット(PODD) | チューブレスインスリンポンプ「Omnipod 5」 | 2型糖尿病向け展開と海外売上の高成長 |
| バーテックス・ファーマシューティカルズ(VRTX) | 嚢胞性線維症治療薬、非オピオイド鎮痛薬、遺伝子編集治療 | CF以外の「柱」が育つ2027年 |
| アルナイラム・ファーマシューティカルズ(ALNY) | RNAi(RNA干渉)医薬品「Amvuttra」など | 心筋症(ATTR-CM)向け需要の急拡大 |
| サーモフィッシャー・サイエンティフィック(TMO) | 研究機器・試薬、医薬品受託製造・臨床試験支援 | 創薬の「つるはし」役として業界全体の成長を取り込む |
| メドペース・ホールディングス(MEDP) | 中小バイオ向けの臨床試験受託(CRO) | 受注残と新規受注の伸び |
| テンパスAI(TEM) | がんゲノム検査とAI・医療データ事業 | AI創薬・精密医療の成長株 |
【3層で考える】①医療機器・手術(SYK・ABT・BSX)は安定成長、②糖尿病テック(DXCM・PODD)は利用者拡大、③次世代創薬(VRTX・ALNY)は新薬の伸び、④創薬インフラ・AI(TMO・MEDP・TEM)は業界全体の研究開発投資を取り込む役割です。
医療機器・手術の注目米国株3社
※株価はYahoo!ファイナンスに遷移します
ストライカー(SYK)
ストライカーは整形外科とメドサージ(医療用機器)を2本柱とする医療機器大手です。注目は手術支援ロボット「Mako」で、人工膝・人工股関節に加えて肩関節への展開も進んでいます。2026年7〜9月期は売上高65億ドル(前年同期比+7.7%)、調整後EPSは3.52ドル(+10.3%)、調整後営業利益率は26.2%に改善しました。米国の整形外科テクノロジー部門は+18%と好調です。
一方で、3月のサイバー攻撃や7月の基幹システム(SAP)移行の影響で通期のオーガニック成長率見通しを6.5〜7.0%へ引き下げ、株価は決算翌日に約6%下落しました。英CMRサージカルへの出資と手術ロボット「Versius」の米国独占販売権の取得など、ロボット領域の拡大策は2027年の材料です。株価は291.86ドル、時価総額は約1,120億ドル、配当利回りは約1.2%(2026年10月30日終値時点)です。
【リスク】システム移行の混乱が長引くと2027年前半まで成長率が戻らない可能性があります。米国の人工膝・人工股関節の伸びは鈍化しています。
アボット・ラボラトリーズ(ABT)
アボットは医療機器、診断薬、栄養食品、医薬品(ジェネリック中心)を手がける総合ヘルスケア企業です。2026年3月にがん検査のエグザクト・サイエンシズを買収し、診断事業を強化しました。7〜9月期の売上高は130.1億ドル(報告ベース+14.5%、既存事業ベース+7.0%)、調整後EPSは1.42ドル(+9.2%)。医療機器部門は既存事業ベース+7.8%、がん診断は+13.8%と伸びています。
CGM事業では血糖とケトン体を同時に測る新センサーが2026年8月に米FDA承認を取得し、心房細動治療のカテーテルも承認を得ました。通期の調整後EPS見通しは5.50〜5.55ドルで中間値を据え置いています。株価は約106ドル、配当は年2.52ドルで利回りは約2.4%(2026年10月30日終値時点)。10社の中ではディフェンシブ寄りの「守りの軸」となる銘柄です。
【リスク】乳児用粉ミルク(NEC)訴訟で7〜9月期に約6.7億ドルの費用を計上しており、訴訟費用が業績の振れ要因になります。
ボストン・サイエンティフィック(BSX)
ボストン・サイエンティフィックは、不整脈治療のパルスフィールドアブレーション(PFA)「Farapulse」や脳梗塞予防の左心耳閉鎖デバイス「Watchman」で急成長してきた心血管デバイス大手です。ただし2026年は逆風の年となりました。7〜9月期の売上高は51.4億ドル(+1.5%)にとどまり、電気生理部門は競合のPFA製品の台頭で-5%、Watchmanも-6%でした。8月に公表したサイバー攻撃による売上影響(約1.5億ドル)も重なり、通期見通しは年内3回目の下方修正となりました。
株価は41.98ドル、時価総額は約608億ドル(2026年10月30日終値時点)と2022年以来の安値圏にあります。会社側は2027年も成長が難しいとの認識を示す一方、145億ドルで合意した血栓除去デバイス大手ペナンブラの買収は2027年1〜3月期に完了予定です。10社の中では「回復期待」の位置づけで、組み入れるなら比率を抑え、四半期ごとに競争環境を確認する姿勢が必要です。
【リスク】PFA市場の競争激化が続けば、主力製品の価格・シェアの下落が長期化する可能性があります。買収に伴う負債増加にも注意が必要です。
糖尿病テックの注目米国株2社
デクスコム(DXCM)
デクスコムはCGM(持続血糖測定器)の専業大手です。皮膚に貼ったセンサーで血糖値を連続して測り、スマートフォンで確認できます。7〜9月期の売上高は13.4億ドル(+11%)、米国は+14%と伸び、非GAAPの粗利益率は65.1%(前年61.3%)へ改善しました。装着期間を15日に延ばした「G7 15 Day」の米国展開が進み、インスリンを使っていない2型糖尿病患者を対象とした臨床試験の結果が医学誌NEJMに掲載されたことも追い風です。
通期売上高見通しは52.0〜52.5億ドル(+12〜13%)で、営業利益率見通しも約24%に引き上げました。10億ドルの自社株買い枠も設定しています。株価は82.29ドル、時価総額は約311億ドル(2026年10月30日終値時点)。GLP-1肥満症治療薬の普及で「血糖を測る人」が増えれば、処方不要のCGM「Stelo」など一般向け市場が2027年の成長ドライバーになり得ます。
【リスク】アボットなど大手との価格競争、保険償還ルールの変更が利益率を左右します。
インスレット(PODD)
インスレットはチューブのない貼り付け型インスリンポンプ「Omnipod 5」を展開する企業です。CGMと連携してインスリン量を自動調整する仕組みで、1型糖尿病に加えて2型糖尿病への適応拡大を進めています。直近発表済みの4〜6月期は売上高8.0億ドル(+23.5%)と高成長で、海外のOmnipod売上は+35.5%でした。
通期見通しでは米国の成長率を17〜19%に引き下げた一方、海外は30〜32%に引き上げ、調整後EPSは30%超の成長を見込んでいます。株価は149.68ドル、時価総額は約104億ドル(2026年10月30日終値時点)と年初から大きく調整しており、中型の成長株として値動きは大きめです。7〜9月期決算は2026年11月4日に発表予定です。
【リスク】2026年に製品の自主改修が2回あり、品質問題は信頼性に直結します。米国2型市場の立ち上がりが想定より遅い点も確認が必要です。
次世代創薬の注目米国株2社
バーテックス・ファーマシューティカルズ(VRTX)
バーテックスは嚢胞性線維症(CF)治療薬でほぼ独占的な地位を持つバイオ大手です。2027年に向けた注目点は「CF以外の柱」が増えることです。直近発表済みの4〜6月期の売上高は33.3億ドル(+12%)で、新しいCF治療薬「Alyftrek」が5.7億ドルに拡大。非オピオイド鎮痛薬「Journavx」(4,960万ドル)、遺伝子編集治療「Casgevy」(7,640万ドル)も前年から大きく伸びました。
2026年9月には約100億ドルでクリネティクスの買収を完了し、先端巨大症治療薬が加わりました。IgA腎症向けの「povetacicept」は11月30日に米FDAの承認判断が予定されています。通期売上高見通しは131〜132億ドル(買収分除く)。株価は約540ドル、時価総額は約1,370億ドル(2026年10月30日終値時点)。7〜9月期決算は11月2日に発表予定です。
【リスク】新薬の立ち上がりが市場予想を下回る場面があり、決算ごとに株価が動きやすい点に注意が必要です。
アルナイラム・ファーマシューティカルズ(ALNY)
アルナイラムは、病気の原因となるたんぱく質の生成を遺伝子レベルで抑える「RNAi医薬品」のパイオニアです。主力の「Amvuttra」がトランスサイレチン型心アミロイドーシス(ATTR-CM)で急速に普及しています。2026年7〜9月期の製品売上高は12.9億ドル(+52%)、Amvuttra単体で11.3億ドル(+65%)と、四半期10億ドルを超える大型薬に育ちました。
ただし、7月にTTR領域の通期見通しを42〜45億ドルへ引き下げ、10月の決算でも下限付近になる見通しが示されたことで株価は大きく下落しました。時価総額は決算前の10月27日時点で約304億ドルでした。ハンチントン病向けの新薬候補はリジェネロンと共同で2027年に後期試験を開始予定で、パイプラインの厚さは魅力です。成長率は高い一方で値動きも大きいため、少額・分割での投資が向いています。
【リスク】ATTR-CM市場では競合薬との競争があり、成長の鈍化が続くと評価の切り下げが続く可能性があります。
創薬インフラ・AI医療の注目米国株3社
サーモフィッシャー・サイエンティフィック(TMO)
サーモフィッシャーは研究機器・試薬から医薬品の受託製造、臨床試験支援までを手がける世界最大級のライフサイエンス企業です。どの製薬会社の新薬が成功しても売上につながる、創薬の「つるはし」役といえます。7〜9月期は売上高121.4億ドル(+9%、オーガニック+6%)、調整後EPSは6.68ドル(+15%)、調整後営業利益率は24.5%に改善しました。
通期見通しは売上高477〜482億ドル、調整後EPS25.13〜25.43ドルへ上方修正(決算説明会での発表)。1〜9月で約89億ドルを買収に投じ、40億ドルの自社株買いも実施しています。株価は697.00ドル、時価総額は約2,583億ドル、配当利回りは約0.3%(2026年10月30日終値時点)です。
【リスク】特殊診断部門は減収で、米国の研究予算や中国市場の動向に業績が左右されます。
メドペース・ホールディングス(MEDP)
メドペースは中小バイオ企業向けの臨床試験受託(CRO)に強みを持つ企業です。資金力の限られたバイオベンチャーに代わって臨床試験を設計・運営します。7〜9月期の売上高は7.16億ドル(+8.5%)、EBITDAは1.72億ドル(+16.0%)。新規受注は8.73億ドル(+10.6%)で、受注残は31.7億ドルに積み上がりました。
通期見通しは売上高28.35〜28.55億ドル(+12.0〜12.8%)、EPS17.97〜18.32ドル。10月には10億ドルの新たな自社株買い枠も設定しました。株価は652.01ドル、時価総額は約190億ドル(2026年10月30日終値時点)。バイオ企業の資金調達環境が改善すれば、2027年の受注加速が期待されます。
【リスク】経営陣は試験のキャンセルが通常レンジの上限寄りと説明しており、キャンセル率の動向は要確認です。
テンパスAI(TEM)
テンパスAIは、がん患者の遺伝子検査と、そこから得られる大規模な医療データをAIで解析する企業です。検査で収益を上げつつ、匿名化したデータを製薬会社にライセンス提供する二段構えのビジネスです。直近発表済みの4〜6月期は売上高3.83億ドル(+22%)、データ事業は+28%で、調整後EBITDAは800万ドルの黒字に転換しました。
通期売上高見通しは15.95〜16.05億ドル(約+25%)に引き上げられ、がん遺伝子検査のパーソナリスの買収(約15億ドル)も進めています。株価は72.22ドル、時価総額は約130億ドル(2026年10月30日終値時点)。7〜9月期決算は11月2日に発表予定です。10社の中で最も成長期待が大きく、同時に最も値動きが激しい「攻め枠」です。
【リスク】黒字化は始まったばかりで、株価は決算や金利動向で大きく変動します。ポートフォリオ全体の5%程度までなど、比率の上限を決めておくと安心です。
米国株の買い方|新NISA成長投資枠と為替リスク
今回紹介した10社は、いずれもSBI証券、楽天証券、マネックス証券など日本の主要ネット証券で売買できます(取扱状況は各社サイトで最新情報をご確認ください)。米国株は1株単位で購入でき、メドペースやサーモフィッシャーのように株価が高い銘柄でも1株から投資できます。
- 新NISAの成長投資枠(年240万円)で購入すれば、売却益と配当の日本の税金が非課税になります。ただし米国で源泉徴収される配当課税(10%)は外国税額控除の対象外です。
- 円で買うか、ドルで買うかを選べます。ドルを保有している場合は外貨決済、そうでなければ円貨決済が手軽です。
- 定期買付(積立)サービスを使えば、価格変動の大きい中型株も時間を分散して買えます。
為替については、ドル円は2026年に152〜164円のレンジで推移しました(10月26日時点で156円台後半)。円高が進むと、株価が変わらなくても円換算の資産は減ります。一度に全額を投じるのではなく、数回に分けて買う方法が為替リスクを抑える基本です。
【組み合わせ例】安定重視なら「ABT・TMO・SYK」を中心に、成長重視なら「DXCM・VRTX」を加え、ALNY・PODD・TEMなど値動きの大きい中型株は合計2〜3割程度までに抑える、といった配分が一つの考え方です。
2027年にヘルスケア株へ投資する際のリスクと注意点
- 政策リスク:薬価引き下げ(MFN、メディケア薬価交渉)、医薬品関税、医療保険制度の見直しは、製薬・バイオ株の利益に直接影響します。
- 金利リスク:報道によれば市場はFRBの利上げを織り込みつつあり、高PERの成長株やバイオ株は金利上昇局面で売られやすくなります。
- 臨床試験・承認リスク:新薬の試験失敗や承認延期で、株価が1日で20〜30%動くこともあります。
- 競争・技術リスク:PFAやCGMのように、新技術は競合参入で価格が下がりやすい分野です。
- 為替リスク:円高になると円換算のリターンが目減りします。
- サイバー攻撃・品質問題:2026年は複数の医療機器企業でサイバー攻撃や製品改修が業績に影響しました。
【注意】本記事の数値は2026年10月末時点の公開情報に基づくもので、今後の決算(VRTX・TEMは11月2日、PODDは11月4日予定)で状況が変わる可能性があります。投資前には必ず最新の決算資料をご確認ください。
2027年の米国ヘルスケア株に関するよくある質問(FAQ)
Q. 2027年に米国のヘルスケア株がトレンドになると考えられる理由は?
A. 高齢化による医療需要の拡大に加えて、薬価・関税などの政策の不透明感が後退しつつあること、AI相場の次の投資先として見直しが進んでいることが主な理由です。2026年はXLVがS&P500を上回る場面もありました。
Q. ヘルスケア株はディフェンシブ株と考えてよいですか?
A. 医療需要は景気の影響を受けにくいため、アボットのような大型株はディフェンシブ性があります。一方、アルナイラムやテンパスAIなどのバイオ・成長株は値動きが大きく、ディフェンシブとはいえません。銘柄ごとに性格が異なる点に注意しましょう。
Q. 新NISAで米国の個別株を買うことはできますか?
A. はい。成長投資枠で米国の個別株を購入できます。売却益や配当にかかる日本の税金は非課税ですが、米国で課される配当の10%源泉徴収は残ります。
Q. 少額から始めるならどの銘柄が向いていますか?
A. 株価が100ドル前後のアボット(ABT)、デクスコム(DXCM)、ボストン・サイエンティフィック(BSX)などは1株あたりの投資金額が比較的小さく始めやすい銘柄です。ただし価格だけで選ばず、事業内容とリスクを確認してください。
Q. GLP-1(肥満症治療薬)の普及は医療機器株にマイナスですか?
A. 一部では手術件数の減少を懸念する見方もありますが、CGMのように「健康状態を測る」需要が高まる分野にはプラスに働く可能性があります。影響は事業ごとに異なります。
Q. ヘルスケアETFと個別株、どちらがよいですか?
A. 手間をかけずに分散したいならETF、成長テーマを絞って投資したいなら個別株が向いています。個別株の比率を一部にとどめ、ETFと組み合わせる方法もあります。
まとめ|2027年は「高齢化×医療イノベーション」の米国株に注目
2027年に向けた米国株のトレンドとして、医療機器・糖尿病テック・次世代創薬・創薬インフラの10社を紹介しました。ストライカーやアボット、サーモフィッシャーのような大型株は安定した成長が期待できる一方、ボストン・サイエンティフィックやアルナイラムのように2026年に株価が大きく調整した銘柄もあります。
ヘルスケア株は、高齢化という確度の高いトレンドに支えられる一方で、政策や臨床試験の結果で株価が大きく動くセクターです。大型株と中型株を組み合わせ、時間と為替を分散しながら、決算ごとに投資の前提を確認していくことが大切です。
【免責事項】本記事は情報提供を目的としたものであり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の株価・業績等の数値は2026年10月末時点の公開情報に基づき、将来の成果を保証するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。





















結論:2027年の注目テーマは「高齢化×医療イノベーション」。厳選10社は、ストライカー(SYK)、アボット・ラボラトリーズ(ABT)、ボストン・サイエンティフィック(BSX)、デクスコム(DXCM)、インスレット(PODD)、バーテックス・ファーマシューティカルズ(VRTX)、アルナイラム・ファーマシューティカルズ(ALNY)、サーモフィッシャー・サイエンティフィック(TMO)、メドペース・ホールディングス(MEDP)、テンパスAI(TEM)です。大型の安定株と中型の成長株を組み合わせ、1つの技術や1つの規制に依存しない構成にしています。