【2026年最新】20万円以下で買える高配当株15選|プライム・スタンダード・グロース3市場から利回り5%超を厳選

【2026年最新】20万円以下で買える高配当株15選|プライム・スタンダード・グロース3市場から利回り5%超を厳選

Vol.1では主力大型株を、Vol.2では連続増配を続ける中堅・準大手を取り上げました。どちらも「まず押さえるべき銘柄」という視点でしたが、投資できる資金には限りがあります。

Vol.3のテーマは、20万円以下という予算の枠内で、利回り5%超のインカムを狙うことです。対象は東証プライムだけでなく、スタンダード・グロース市場まで広げました。これらの市場には、知名度が低いために利回りが高いまま放置されている銘柄が少なくありません。

ただし、はじめにはっきり書いておきます。この条件で絞り込むと、残るのはほぼすべてが時価総額数百億円以下の小型株です。Vol.1・Vol.2の銘柄群とは、リスクの性質がまったく異なります。

この記事を読む前に:利回り5%超という水準は、市場が何らかの懸念を織り込んだ結果であることが少なくありません。本記事の15銘柄は、あくまで「条件を満たした銘柄の一覧」であり、推奨リストではありません。購入を検討する際は、必ず各社の決算短信で過去の配当推移と業績トレンドを確認してください。

目次

「20万円以下」で高配当株を買うという選択

少額で買える高配当株が増えた理由

近年、株式分割を実施する企業が急増しました。東京証券取引所が投資単位を5万円以上50万円未満に引き下げるよう要請してきたこと、そして新NISAで個人投資家の裾野が広がったことが背景にあります。その結果、かつては数十万円が必要だった銘柄にも、10万円前後で手が届くようになりました。

もっとも、本記事で扱う20万円以下の高利回り銘柄の多くは、分割によって安くなったわけではありません。もともと株価水準が低い、いわゆる低位株です。この違いは押さえておく必要があります。

投資額が小さくても、配当利回りは変わらない

配当利回りは「1株あたり配当÷株価」で計算されるため、100株買っても1,000株買っても利回りは同じです。20万円を利回り6%の銘柄に投じれば、年間1万2,000円の配当が期待できます。金額としては小さくとも、率で見れば大型株を上回ります。

少額だからリターンが劣るということはありません。問題になるのは、リターンの大きさではなく、その安定性のほうです。

スタンダード・グロース市場を含める意味

プライム市場だけで20万円以下かつ利回り5%超の銘柄を探すと、選択肢は10社程度に限られます。スタンダード・グロース市場まで広げることで、業種の分散が可能な水準まで候補が増えます。

この2市場には、機関投資家の保有比率が低く、アナリストのカバーもほとんどない銘柄が多く含まれます。それが高い利回りの源泉であると同時に、後述する流動性リスクの原因にもなっています。

Vol.3のスクリーニング条件

今回は次の3条件で絞り込みました。

条件1|最低投資額が20万円以下

100株を購入するのに必要な金額が20万円以下であることを条件としました。単元未満株を使えばさらに少額から買えますが、本記事は原則として単元(100株)での購入を前提としています。

条件2|予想配当利回り5%以上

当初は3.5%以上で検討していましたが、この価格帯で絞ると候補が5%台後半に集中したため、実態に合わせて5%以上としました。結果として15銘柄すべてが5.6%を超えています。

繰り返しになりますが、これは高収益企業が並んでいるという意味ではありません。株価が低迷しているために利回りが押し上げられている銘柄が相当数含まれます。

条件3|プライム・スタンダード・グロースの3市場から選定

特定の市場や業種に偏らないよう、3市場から選びました。内訳はプライム5銘柄、スタンダード8銘柄、グロース2銘柄です。それでも不動産業が4銘柄を占めており、この価格帯の高配当株が持つ業種的な偏りが表れています。

データの基準日と出典について
最低投資額および予想配当利回りは、2026年8月3日終値と会社発表の予想配当にもとづいて算出された配当利回りランキングの集計データを参照しています。株価は日々変動するため、掲載時点と現在とでは利回り・最低投資額が変わっている可能性があります。最新情報は、各社の証券アプリなどで個別にご確認ください。

20万円以下で買える高配当株15選【一覧表】

最低投資額が低い順に並べています。順位は価格順であり、投資魅力度を示すものではありません。

銘柄名コード市場業種最低投資額予想利回り
エニグモ3665プライムサービス業3万9800円7.53%
MIRARTHホールディングス8897プライム不動産業4万400円5.69%
タウンズ197Aスタンダード医薬品4万6700円5.99%
グランディハウス8999プライム不動産業5万3700円5.95%
ソトー3571スタンダード繊維製品7万1000円5.63%
Enjin7370グロースサービス業7万1100円5.62%
フェイスネットワーク3489スタンダード不動産業7万6400円5.89%
コプロ・ホールディングス7059プライムサービス業7万9900円5.63%
イマジニア4644スタンダード情報・通信業10万5200円5.70%
黒田グループ287Aスタンダード卸売業10万9300円5.76%
ダブルスタンダード3925プライム情報・通信業12万3700円5.65%
ブロードマインド7343グロースサービス業12万4000円5.64%
ミズホメディー4595スタンダード医薬品16万5500円6.04%
ムゲンエステート3299スタンダード不動産業19万700円6.81%
サクサ6675スタンダード電気機器19万7700円6.32%

※株価はYahoo!ファイナンスに遷移します

【5万円未満】3銘柄

1単元が5万円を切る価格帯です。複数銘柄を並行して買いやすく、分散の入口として使いやすい一方、株価水準の低さそのものが市場評価を映している点に注意が必要です。

エニグモ

コード 3665 | 市場 プライム | 業種 サービス業 | 最低投資額 約3万9800円 | 予想利回り 7.53%

海外ブランド品の個人輸入を仲介するソーシャルショッピングサイト「BUYMA」を運営しています。世界各地の出品者と国内の購入者をつなぐプラットフォーム型のビジネスで、在庫を持たない身軽な収益構造が特徴です。

今回の15銘柄で最も高い利回り水準ですが、その背景には流通総額の伸び悩みがあります。円安は輸入コストの上昇を通じて逆風となり、越境ECの競争も激化しています。利回りの高さは業績への懸念の裏返しである可能性を、まず疑うべき銘柄です。

MIRARTHホールディングス

コード 8897 | 市場 プライム | 業種 不動産業 | 最低投資額 約4万400円 | 予想利回り 5.07%

マンションブランド「レーベン」を展開するタカラレーベンを中核とする持株会社です。分譲マンション事業に加え、太陽光発電を軸としたエネルギー事業、ホテル事業などを手掛けています。

4万円台という手頃さと5%台の利回りを両立していますが、不動産デベロッパーは金利上昇の影響を直接受ける業種です。借入コストの増加と住宅ローン金利の上昇による需要減退という、二重の逆風にさらされる可能性があります。

タウンズ

コード 197A | 市場 スタンダード | 業種 医薬品 | 最低投資額 約4万6700円 | 予想利回り 5.99%

インフルエンザや新型コロナウイルスなどの迅速診断キットを手掛ける体外診断用医薬品メーカーです。静岡県に生産拠点を持ち、検査試薬の開発から製造まで一貫して行っています。

感染症の流行状況によって需要が大きく変動する事業構造で、業績の振れ幅は大きくなりがちです。上場からの期間が短く、配当方針の実績を長期で検証できない点も踏まえて判断したい銘柄です。

【5万〜10万円未満】5銘柄

この記事の中心となる価格帯です。5銘柄を揃えても50万円以下に収まるため、ポートフォリオの骨格をつくりやすい水準といえます。

グランディハウス

コード 8999 | 市場 プライム | 業種 不動産業 | 最低投資額 約5万3700円 | 予想利回り 5.95%

栃木県を地盤に、北関東で戸建分譲住宅を展開する住宅メーカーです。土地の仕入れから設計、施工、販売までを自社で完結させることで、価格競争力を確保しています。

地方の戸建市場は人口減少という構造的な逆風を抱えますが、都市部に比べて土地価格が安く、比較的手の届く価格帯で住宅を供給できる強みがあります。

ソトー

コード 3571 | 市場 スタンダード | 業種 繊維製品 | 最低投資額 約7万1000円 | 予想利回り 5.63%

愛知県一宮市に本社を置く、毛織物の染色整理加工を主力とする繊維企業です。尾州産地を代表する企業のひとつで、衣料用生地の加工に高い技術を持っています。

3期連続増配を継続中です。国内繊維産業は長期の縮小トレンドにありますが、同社は保有不動産の活用や財務の健全性を背景に、安定した株主還元を続けてきました。

Enjin

コード 7370 | 市場 グロース | 業種 サービス業 | 最低投資額 約7万1100円 | 予想利回り 5.62%

中小企業や士業向けに、メディア露出を支援するPR・広報コンサルティングを手掛けます。テレビや新聞への露出機会を提供することで、顧客企業の信用力向上を支援するビジネスモデルです。

5期連続増配を継続しています。グロース市場の銘柄でありながら安定配当を出している点は特徴的ですが、顧客の広告宣伝予算に業績が左右されやすく、景気後退局面では受注が減りやすい構造です。

フェイスネットワーク

コード 3489 | 市場 スタンダード | 業種 不動産業 | 最低投資額 約7万6400円 | 予想利回り 5.38%

東京23区、とくに世田谷区や目黒区などの城南エリアに特化し、一棟型の賃貸マンションの開発・販売を手掛けます。土地オーナー向けの資産活用提案から、賃貸管理までを一貫して担う体制が特徴です。

6期連続増配を継続中です。エリアを絞り込むことで用地情報の質を高める戦略が奏功していますが、都心の地価と金利の動向に業績が強く連動する点は、この業種に共通するリスクです。

コプロ・ホールディングス

コード 7059 | 市場 プライム | 業種 サービス業 | 最低投資額 約7万9900円 | 予想利回り 4.81%

建設業界とプラント業界に特化した技術者派遣を主力とする人材サービス企業です。施工管理技士などの有資格者を、ゼネコンやプラントエンジニアリング会社に派遣しています。

7期連続増配と、今回の15銘柄では最長クラスの実績を持ちます。建設業の人手不足と2024年に始まった時間外労働の上限規制が、構造的な需要を生んでいる点が追い風です。一方、技術者の採用競争は激しく、人件費の上昇が利益率を圧迫する可能性があります。

【10万〜15万円未満】4銘柄

10万円を超えると、事業規模がやや大きい銘柄や、独自性の高いビジネスモデルを持つ企業が候補に入ってきます。

イマジニア

コード 4644 | 市場 スタンダード | 業種 情報・通信業 | 最低投資額 約10万5200円 | 予想利回り 5.70%

家庭用ゲームソフトの企画・販売を主力とし、スマートフォン向けアプリや健康関連事業も手掛けます。自社で大規模開発を抱え込まず、外部と連携しながらタイトルを展開する身軽な体制が特徴です。

3期連続増配を継続していますが、ゲーム事業はヒットタイトルの有無で業績が大きく変動します。安定的なストック収益に乏しい点は、配当の持続性を考えるうえで意識しておきたいところです。

黒田グループ

コード 287A | 市場 スタンダード | 業種 卸売業 | 最低投資額 約10万9300円 | 予想利回り 5.44%

電子部品や半導体を扱う技術商社である黒田電気を中核とする持株会社です。単なる部品の仲介にとどまらず、基板の設計や製造受託まで踏み込んだ提案を行う点に特色があります。

商社型のビジネスは利益率が低い一方、取引先との関係が長期にわたるため売上が安定しやすい構造です。半導体市況と自動車生産の動向が、業績を左右する主な変数になります。

ダブルスタンダード

コード 3925 | 市場 プライム | 業種 情報・通信業 | 最低投資額 約12万3700円 | 予想利回り 5.28%

企業が保有する大量のデータを整形・名寄せし、活用可能な状態に加工するデータクレンジングを主力としています。官公庁や金融機関を含む幅広い顧客基盤を持ち、データ活用の裏側を支える存在です。

10期連続増配は、今回の15銘柄で最長です。企業のDX投資が続く限り需要は底堅く、この価格帯では相対的に事業の安定性が高い銘柄といえます。

ブロードマインド

コード 7343 | 市場 グロース | 業種 サービス業 | 最低投資額 約12万4000円 | 予想利回り 5.43%

生命保険や損害保険の乗合代理店として、個人向けの資産形成コンサルティングを手掛けます。保険にとどまらず、住宅ローンや証券まで含めた総合的な提案を行う点が特徴です。

5期連続増配を継続中です。保険代理店は手数料収入が安定しやすい一方、金融庁による代理店手数料の規制動向が収益に影響しうる点には留意が必要です。

【15万〜20万円】3銘柄

20万円の上限に近い価格帯です。1銘柄あたりの投資額が大きくなるぶん、分散という観点では組み入れ比率に注意が必要になります。

ミズホメディー

コード 4595 | 市場 スタンダード | 業種 医薬品 | 最低投資額 約16万5500円 | 予想利回り 5.83%

佐賀県に本社を置く体外診断用医薬品メーカーで、感染症の迅速検査キットや遺伝子検査システムを手掛けます。独自の検査技術をもとに、医療機関向けの製品を展開しています。

タウンズと同様に感染症の流行状況に業績が左右される構造ですが、遺伝子検査分野への展開によって収益源の多様化を進めています。

ムゲンエステート

コード 3299 | 市場 スタンダード | 業種 不動産業 | 最低投資額 約19万700円 | 予想利回り 6.01%

中古の不動産を買い取り、リノベーションを施して再販する不動産再生事業を主力としています。首都圏の収益不動産や区分マンションを主な対象としており、仕入れから販売までの回転の速さが収益の源泉です。

5期連続増配を継続し、利回りは6.8%台と今回の15銘柄で2番目の高さです。ただし不動産再販は在庫を抱えるビジネスであり、金利上昇と不動産価格の調整が同時に起きた場合、業績が急速に悪化するリスクを内包しています。

サクサ

コード 6675 | 市場 スタンダード | 業種 電気機器 | 最低投資額 約19万7700円 | 予想利回り 5.75%

ビジネスフォンをはじめとする中小企業向けの情報通信機器を主力とし、近年はネットワークセキュリティ機器やIoT関連製品へ事業領域を広げています。

4期連続増配を継続中で、株主優待も実施しています。固定電話市場の縮小という構造的な課題を抱える一方、既存顧客基盤へのセキュリティ製品の販売が新たな柱として育つかどうかが焦点です。

少額・小型の高配当株に潜む3つのリスク

Vol.1・Vol.2でもリスクには触れてきましたが、この価格帯では性質が大きく異なります。ここが本記事で最も重要な部分です。

リスク1|株価が安いのには理由がある

株価水準が低いということは、市場がその企業の将来性を高く評価していないということでもあります。成長期待が乏しい、業績が不安定、あるいは構造的な縮小市場にいる——理由はさまざまですが、いずれも配当の持続性に直結します。

利回り6%の銘柄が翌期に減配して利回り3%になれば、株価も大きく下落します。配当が減り、株価も下がるという二重の損失が、この価格帯では起こりやすいと考えておくべきです。

リスク2|流動性が低く、売りたいときに売れない

スタンダードやグロース市場の小型株は、1日の売買代金が数千万円程度にとどまることも珍しくありません。板が薄いため、成行注文を出すと想定より不利な価格で約定します。

とくに悪材料が出た局面では、買い手が消えて売却が困難になることがあります。指値注文を基本とし、一度に売買しないという原則は、この価格帯では必須です。

リスク3|情報が少なく、業績の変化に気づきにくい

証券会社のアナリストレポートがほとんど出ないため、業績の悪化に気づくのが遅れがちです。決算短信や適時開示を自分で確認する習慣がなければ、減配の発表を株価下落と同時に知ることになります。

不動産関連が4銘柄を占めることについて
今回の15銘柄のうち、MIRARTHホールディングス、グランディハウス、フェイスネットワーク、ムゲンエステートの4社が不動産業です。この偏りは意図的なものではなく、20万円以下かつ高利回りという条件で機械的に絞った結果です。不動産セクターは金利上昇に対して一様に弱く、4社を同時に保有すると、金利局面の変化で複数銘柄が同時に下落・減配するリスクを抱えます。組み入れる場合は、このうち1〜2銘柄にとどめることをおすすめします。

20万円以下の銘柄で分散ポートフォリオを組む手順

ステップ1|1銘柄あたりの上限を決めてから選ぶ

小型株では、1銘柄の比率を全体の10%以内に抑えるのが現実的な目安です。総額100万円なら1銘柄10万円まで、という枠を先に決めてから銘柄を選ぶと、無理な集中を避けられます。

ステップ2|大型株やETFと組み合わせる

本記事の銘柄だけでポートフォリオを構成することは推奨しません。Vol.1の大型株や高配当ETFを土台に据え、この価格帯の銘柄は全体の2〜3割にとどめる構成が、リスクとリターンのバランスを取りやすくなります。

ステップ3|権利確定月を分散させる

日本株は3月と9月に権利確定が集中しますが、今回の15銘柄には12月期や1月期、6月期の企業も含まれます。権利確定月をずらして保有すれば、配当の受取時期が年間に分散され、家計への組み込みやすさが増します。

単元未満株なら1万円以下でも高配当株が買える

単元未満株の仕組み

通常、日本株は100株単位でしか売買できませんが、単元未満株のサービスを使えば1株から購入できます。証券会社によって「ミニ株」「S株」「かぶミニ」「ワン株」などの名称で提供されています。

20万円の銘柄も、1株なら2,000円です。本記事の15銘柄を1株ずつ買っても、総額は1万数千円に収まります。

配当は保有株数に応じて受け取れる

単元未満株でも、配当金は保有株数に比例して支払われます。1株だけの保有でも、配当を受け取る権利は同じように発生します。

注意点|約定タイミングと手数料

単元未満株はリアルタイムでの取引ができず、1日1〜2回のタイミングでまとめて約定するのが一般的です。指値注文も使えないことが多いため、価格を指定した売買はできません。

また、議決権は付与されず、株主優待も原則として対象外です。100株保有が前提の優待を狙う場合は、単元での購入が必要になります。

よくある質問(FAQ)

Q1. 株価が安い銘柄はリスクが高いのですか?

A. 株価の絶対水準そのものがリスクを決めるわけではありませんが、本記事の価格帯には時価総額の小さい企業が集中しており、結果としてリスクは高くなります。値動きの幅、流動性、情報量のいずれの面でも、大型株より不利な条件が揃っている点は認識しておくべきです。

Q2. この15銘柄だけでポートフォリオを組んでも大丈夫ですか?

A. おすすめしません。15銘柄に分散しているように見えても、小型株・低位株という同質のリスクを共有しているため、市場全体が下落する局面では一斉に売られやすくなります。Vol.1の大型株やETFと組み合わせてください。

Q3. 利回り6%を超える銘柄は買ってもよいのですか?

A. 買ってはいけないということはありませんが、なぜその利回りになっているのかを必ず確認してください。株価下落の結果なのか、一時的な特別配当が含まれているのか、それとも本業が好調なのか。過去5年の配当推移と株価チャートを並べて見れば、おおむね判断がつきます。

Q4. 単元未満株と100株、どちらで買うべきですか?

A. 資金が限られている段階では単元未満株で銘柄数を増やし、資金が増えてから単元に集約する方法が現実的です。ただし、株主優待を狙う場合や、指値で機動的に売買したい場合は単元での購入が必要になります。

Q5. スタンダード市場やグロース市場の銘柄は避けるべきですか?

A. 避ける必要はありませんが、プライム市場の銘柄より慎重な確認が求められます。とくにグロース市場は成長企業向けの市場であり、配当を出している企業自体が少数派です。安定配当を掲げていても、事業が急拡大・急収縮する可能性を織り込んでおきましょう。

Q6. 減配が発表されたらどうすればよいですか?

A. まず減配の理由を確認してください。一時的な損失計上によるものか、本業の悪化によるものかで対応は変わります。小型株の場合、減配発表後に株価が急落してから売っても、大きな損失を確定させるだけになりがちです。だからこそ、四半期ごとの決算確認が重要になります。

まとめ|利回りの高さは、リスクの大きさとほぼ同義

20万円以下という予算でも、利回り5%を超える銘柄は確かに存在します。1単元4万円で年間3,000円近い配当を受け取れる銘柄もあり、少額投資の入口としての魅力は否定できません。

しかし、Vol.1で紹介したNTTやトヨタ自動車の利回りが3%台であるのに対し、本記事の銘柄が軒並み5%を超えているのは、企業の優秀さの差ではありません。市場が織り込んでいるリスクの差です。

この価格帯の銘柄は、ポートフォリオの主役ではなく、脇役として扱うのが適切です。Vol.1とVol.2で骨格をつくったうえで、余力の範囲で組み入れる。その順序を守れば、少額投資は資産形成の有効な入口になります。

Vol.3の要点
・20万円以下×利回り5%超で絞ると、対象はほぼ小型株・低位株に限られる
・プライム5・スタンダード8・グロース2の構成。不動産業が4銘柄と偏っている
・株価が安い理由、流動性の低さ、情報量の少なさが、この価格帯の3大リスク
・1銘柄の比率は全体の10%以内、この価格帯全体では2〜3割にとどめる
・単元未満株を使えば1株から購入できるが、優待・議決権・指値には制約がある
・利回りの高さは企業の優秀さではなく、市場が織り込んだリスクの大きさを映している

免責事項:本記事は情報提供を目的としており、特定の銘柄の購入を推奨するものではありません。投資判断は自己責任で行ってください。株式投資にはリスクが伴い、元本割れの可能性があります。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断で行ってください。

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