【2026年最新版】量子コンピュータ関連の米国株8選|代表銘柄の株価動向・最新決算とリスクをやさしく解説

【2026年最新版】量子コンピュータ関連の米国株8選

はじめに:なぜ今、量子コンピュータ株が注目されているのか

量子コンピュータは、これまで一部の専門家だけが追いかけてきた技術テーマでした。しかし2025年から2026年にかけて、状況は大きく変わりつつあります。米国政府による大規模な投資、大手テック企業の相次ぐ参入、そして専業企業の上場や資金調達イベントが重なり、AIに続く成長テーマとして一般の投資家の視野にも入ってきています。

本記事は2026年7月時点の最新情報に基づき、代表的な米国株の量子コンピュータ関連銘柄を、初心者の方にもわかりやすく整理してご紹介いたします。株価や決算数値は日々変動するため、実際の投資判断の際は最新の情報もあわせてご確認ください。

量子コンピュータはまだ実用化の入口に立ったばかりの分野です。専業企業の多くは赤字経営が続いており、株価が1日で10〜15%動くことも珍しくありません。夢のあるテーマである一方、相応のリスクを伴う領域であることを前提にご覧ください。

量子コンピュータ関連株とは

量子コンピュータ関連株とは、量子コンピュータの研究・開発・製造・クラウド提供、あるいは関連部品やソフトウェアを手掛ける企業の株式の総称です。米国株の場合、大きく次の3つのタイプに分けて考えることができます。

  • 量子コンピュータ専業の上場企業(IonQ、Rigetti、D-Waveなど)
  • 量子事業以外にも収益基盤を持つ米国テック大手(IBM、Alphabetなど)
  • 量子コンピューティング向けの部品・インフラを提供する周辺企業

代表的な米国株の量子コンピュータ関連銘柄

※株価はYahoo!ファイナンスに遷移します

IonQ(IONQ):イオントラップ方式の代表格

IonQは、イオントラップ方式の量子コンピューターを手がける専業企業の代表格であり、米国市場で量子コンピュータに直接投資する際の本命銘柄の一つとされています。イオントラップ方式は、真空中に閉じ込めたイオンをレーザーで操作する方式で、キュービット1個あたりの精度(忠実度)が高いことを強みとしています。

同社はこの1年でM&Aを積極化しており、英国のオックスフォード・アイオニクスを完全子会社化したほか、複数の関連企業の技術や人材を取り込んできました。ロードマップでは段階的なキュービット数の拡大を目指しています。

データ
2026年第1四半期の売上高は前年同期比755%増の6,470万ドルとなり、通期の売上高ガイダンスを2億6,000万〜2億7,000万ドルへ上方修正しました。株価は52週で25.89〜84.64ドルの範囲で推移し、時価総額はおよそ130億〜200億ドル規模です(2026年7月中旬時点)。7月には国防関連契約のリスクを指摘する空売り業者のレポートが材料視され、株価が調整する場面もありました。

Rigetti Computing(RGTI):超伝導方式・自社ファブが強み

Rigetti Computingは、超伝導方式の量子プロセッサを自社ファブ「Fab-1」で一貫製造している点が特徴の専業企業です。クラウドベースの量子コンピューティングプラットフォームを通じて、研究者や企業が量子アルゴリズムを開発・実行できる環境を提供しています。

データ
2026年3月期の四半期売上高は前年同期比135.5%増と大きく伸びた一方、営業費用の増加により営業損失は拡大しています。2026年7月中旬時点の株価は15ドル前後、52週レンジは12.53〜58.15ドルと値動きが大きく、アナリストの目標株価平均は約30ドルとされています。黒字化はまだ先とされていますが、2026年度は売上高で200%超の成長が見込まれています。

D-Wave Quantum(QBTS):量子アニーリングのパイオニア

D-Wave Quantumは、世界初の商用量子コンピューティングプロバイダーであり、量子アニーリング方式とゲート方式の両方を開発している数少ない上場企業です。現行世代のアニーリング型システムは4,000量子ビットを超えるQPUを備え、複雑な組み合わせ最適化問題の解決を目指しています。物流・金融・創薬分野での活用実績があり、量子関連企業の中では比較的実用化が進んでいるといわれています。

2026年にはQuantum Circuitsを買収し、アニーリング方式とゲート方式を両輪で展開するデュアルプラットフォーム戦略を強化しました。主要システムの受注高は前年同期比で大幅に増加している一方、買収に伴う人員増などで営業費用も膨らんでいます。2026年7月中旬時点の株価は20ドル前後、52週レンジは12.75〜46.75ドルとなっています。

IBM(IBM):量子事業以外にも収益基盤を持つ大手

IBMは、量子コンピュータ関連株の中でも最も有力な本命銘柄の一つとされています。2026年5月には、今後5年間で100億ドル超を量子コンピューティング分野へ投資する計画を発表し、2029年までに世界初の大規模な耐障害性量子コンピュータの実現を目指すロードマップを掲げています。すでに世界で90台以上の量子システムを展開し、325以上の企業・大学・研究機関がIBM Quantum Networkに参加しています。

量子コンピューティング以外にも幅広い事業を展開しているため、専業企業と比べて業績の変動が相対的に緩やかである点も特徴です。

Quantinuum(QNT):2026年6月にNasdaq上場

Quantinuumは2026年6月にNasdaqへ上場し、機関投資家マネーが本格的に流れ込み始めた象徴的な出来事として注目されました。大手テック企業の投資部門も量子関連企業への出資を進めており、業界全体の資金調達環境は着実に厚みを増しています。

周辺インフラを支える半導体銘柄

量子コンピュータ専業銘柄とは異なり、量子コンピュータの実現に欠かせない先端半導体の製造やカスタムチップ設計を担う大手半導体企業も、広い意味での関連銘柄として注目されています。量子プロセッサの制御回路や周辺の高性能コンピューティング基盤は、こうした企業の技術に支えられている面があります。

台湾積体電路製造股分有限公司/TSMC(TSM):世界最大のファウンドリー企業

台湾積体電路製造股分有限公司(TSMC)は、世界最大の半導体受託製造(ファウンドリー)企業です。自社で設計は行わず製造に専念するファウンドリ専業モデルのパイオニアであり、AMD、ブロードコム、エヌビディアなど幅広い顧客に最先端プロセスの半導体を供給しています。2025年第4四半期には2nmプロセスの量産を開始するなど、微細化競争を牽引しています。

量子コンピュータそのものを製造しているわけではありませんが、量子プロセッサの制御用チップや周辺の高性能コンピューティング基盤の多くが、TSMCのような最先端ファウンドリーの技術に依存しています。量子テーマにおいては、直接の専業銘柄というよりも、テーマ全体を下支えするインフラ銘柄という位置づけになります。

ブロードコム(AVGO):AI・カスタム半導体の大手

ブロードコムは、AIデータセンター向けのカスタム半導体(ASIC)とインフラソフトウェアの2本柱で急成長を続ける、世界最大級のファブレス半導体企業です。Google、Meta、OpenAI、Anthropicなど大手テック企業と相次いでカスタムAIチップの開発・供給契約を結んでおり、AI関連の売上高が急拡大しています。

ブロードコムも量子コンピュータの専業企業ではありませんが、高性能な相互接続技術やカスタムチップ設計力は、量子コンピュータの制御システムや量子・古典ハイブリッド基盤の高度化においても応用が期待される分野です。量子テーマの中では、AI半導体の文脈で語られることが多い銘柄です。

ポイント
TSMCやブロードコムは、量子コンピュータの成長そのものよりもAI半導体需要の拡大が株価の主なドライバーです。量子コンピュータ関連銘柄として一覧に含める場合も、専業銘柄とは値動きの背景が異なる点に注意が必要です。

代表銘柄の比較一覧

各銘柄の方式や位置づけを一覧で整理いたします。

銘柄(ティッカー)方式・特徴位置づけ
IonQ(IONQ)イオントラップ方式の量子専業。積極的なM&Aで技術と人材を拡充米国株で量子に直接投資する際の代表的ピュアプレイ
Rigetti Computing(RGTI)超伝導方式。自社ファブ「Fab-1」で一貫製造小型・高速な開発サイクルが強み。売上規模はまだ小さい
D-Wave Quantum(QBTS)量子アニーリング方式とゲート方式の両方を展開する数少ない上場企業組み合わせ最適化分野で実用化が比較的進む
IBM(IBM)超伝導方式。量子事業以外にも収益基盤を持つ大手テック量子コンピューティング分野の本命株の一つとされる
Quantinuum2026年6月にNasdaq上場。機関投資家マネーが流入商用化に向けた資金調達イベントとして注目
台湾積体電路製造/TSMC(TSM)世界最大の半導体ファウンドリー。最先端プロセスで幅広い顧客に供給量子プロセッサ制御チップ等を支えるインフラ銘柄
ブロードコム(AVGO)AI向けカスタム半導体(ASIC)とインフラソフトが柱AI半導体文脈で語られることが多い周辺関連銘柄

投資を検討する際のポイント

成長期待の背景

量子コンピューティングは、ハードウェアの進化、エラー訂正技術の向上、そして古典コンピュータと量子コンピュータを組み合わせたハイブリッド活用が加速するにつれて、商業化に向けた議論が具体化しつつある分野です。米国政府もAIと並ぶ国家戦略の重要な柱として位置づけており、政策面での後押しも成長期待を支えています。

個別の専業銘柄に集中投資するのではなく、量子関連のテーマ型ETFや投資信託を組み合わせることで、値動きの大きさを一定程度分散させる方法も選択肢の一つです。

留意すべきリスク

量子コンピュータの商用導入はまだ初期段階にあり、実用化までのタイムラインは不透明です。専業企業の多くは売上規模が小さく赤字が続いており、株価のボラティリティ(変動率)が非常に高い点には注意が必要です。

専業銘柄は業績や技術進捗のニュース一つで株価が大きく変動する傾向があります。投資にあたっては、余剰資金の範囲で、長期的な視点を持って臨むことが望まれます。本記事は情報提供を目的としたものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。

よくある質問(FAQ)

Q. 量子コンピュータ関連の米国株で代表的な銘柄はどれですか。
A. 専業企業ではIonQ、Rigetti Computing、D-Wave Quantumが代表的です。大手テック企業ではIBMが量子コンピューティング分野の本命銘柄の一つとされています。

Q. 量子コンピュータ関連株はなぜ値動きが大きいのですか。
A. 多くの専業企業がまだ実用化の初期段階にあり、売上規模が小さく赤字経営が続いているためです。業績や技術進捗に関するニュース一つで株価が大きく変動しやすい傾向があります。

Q. IonQとRigetti、D-Waveの違いは何ですか。
A. IonQはイオントラップ方式、Rigettiは超伝導方式、D-Waveは量子アニーリング方式とゲート方式の両方を採用している点が主な違いです。それぞれ技術的なアプローチと得意分野が異なります。

Q. 量子コンピュータ株への投資はリスクが高いのでしょうか。
A. 商用化までのタイムラインが不透明であることに加え、専業企業の多くが赤字経営であるため、一般的な株式と比べてリスクは高めといえます。余剰資金の範囲で、長期的な視点を持って検討することが望まれます。

Q. 2026年に入ってから量子コンピュータ関連株はどう推移していますか。
A. IonQやD-Wave、Rigettiなどの専業銘柄は、2026年に入ってからも決算内容や契約獲得のニュースを材料に大きく上下する展開が続いています。好決算でも空売り業者のレポートなど外部要因で株価が下落する場面もあり、短期的な値動きの読みにくさが目立ちます。

Q. TSMCやブロードコムも量子コンピュータ関連株といえますか。
A. TSMCは半導体ファウンドリー、ブロードコムはAI向けカスタム半導体が主力事業であり、量子コンピュータの専業企業ではありません。ただし、量子プロセッサの制御チップなど周辺インフラを支える存在として、広い意味での関連銘柄に位置づけられることがあります。株価の主なドライバーはAI半導体需要である点に注意が必要です。

まとめ

量子コンピュータ関連の米国株は、IonQやRigetti Computing、D-Wave Quantumといった専業企業から、IBMのような大手テック企業まで、幅広い選択肢があります。2026年に入り、Quantinuumの上場など資金調達環境も厚みを増しており、テーマとしての注目度は今後も高まることが予想されます。

また、TSMCやブロードコムのように、量子コンピュータそのものを手掛けているわけではないものの、先端半導体やカスタムチップの技術で周辺インフラを支える企業も、広い意味でのテーマ関連銘柄として押さえておく価値があります。ただし、これらの銘柄の株価はAI半導体需要など量子以外の要因に大きく左右される点には注意が必要です。

実用化はまだ初期段階にあり、株価のボラティリティも高い分野です。各銘柄の特徴とリスクを理解したうえで、ご自身の投資方針に合わせて慎重に検討することをおすすめいたします。

免責事項:本記事は情報提供を目的としており、特定の銘柄の購入を推奨するものではありません。投資判断は自己責任で行ってください。
株式投資にはリスクが伴い、元本割れの可能性があります。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断で行ってください。

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